恣意的な七日感 Category:現代詩 Date:2013年04月19日 私のなかの一週間は 淡い 小さな弧を描きながら 透明にちかづいて 四月の第三 水曜日の テールランプがなだれ込む 東山通に直列交差をする 「先輩、先輩、 カーヴァー読みましたよ。」 しかしすでに 愛について語ることも 我々について語ることも なくなった 赤煉瓦の近代も とうの昔に欠けてしまった 水曜日は月曜日に変色した すべてはあのパラフィン紙の下にある ざらざらした 箱のなかへと戻っていった PR