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半透明なサラダ

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出芽

 
 新作の『出芽』です。

 私のかんがえる文章の美学をつめこんだ作品です。

 よろしくお願いします。
 
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最終テノール

 
 必要なオルガンはもう揃えられた
 後はもう
 必要な昼に向かって
 チンアナゴのように
〝にょきにょ〟と顔を出すだけだあの
 飛び出しほどSentimentalなものはない
 人間の無限の飛び出しはない
 富士の火口に向かって
 永遠に飛び出しつづける
 あの人間の欲望はない
 

恣意的な七日感

 
 私のなかの一週間は
 淡い
 小さな弧を描きながら
 透明にちかづいて
 四月の第三
 水曜日の
 テールランプがなだれ込む
 東山通に直列交差をする
 
「先輩、先輩、
 カーヴァー読みましたよ。」
 
 しかしすでに
 愛について語ることも
 我々について語ることも
 なくなった
 赤煉瓦の近代も
 とうの昔に欠けてしまった
 
 水曜日は月曜日に変色した
 
 すべてはあのパラフィン紙の下にある
 ざらざらした
 箱のなかへと戻っていった
 

SPACE remix by Misty


 綺麗に咲いた世界に
 たった一つだけの 闇の星
 やり残したことは沢山 足伸ばした振りを通した
 逆らう力もなかった日々が 今に響いて 今を成した
 同じさ 昨日も今日も 連綿と続いて そして明日
 どうなるこの先、未来にフォーカス
「アレとコレとコレとコレさ」みたいに忙殺
 ドーナツ化現象 中心にスペース
 それってもしかして 社会のドレス?
 …ha 言いたいことを
 溜め込みゃ不健全 たまには踊ろう
 偽物? 装飾? それでも良いさ
 マイナスをプラスに 変えてくシーカー
 過去なら「あぁだった」 アルバム開いて「そうだった」
 本質は変わらんライカ浮気者
 今ならこうだ それを歌に乗そう
 酒を呑んでほら 座を囲こもう 歌に乗ってまた 過去を語ろう
 このスペースでは違いもイーブン そして掴むのは未来の地図

 過去にスペース 解釈にスペース
 この先の未来にスペース
 最初は固く 次には悩む 一緒に探す 最後には笑う

残像のためのエチュード

 
 きのうの 新芽に
 
 見いだした

 始まる
 
 ひとつのクレッシェンド
 
 それは曲線
 
 ひどく 怯え
 
 きそったことも
 
 うなずき あって
 
 心臓へ ふかく
 
 よどむ
 
 殻をのぞく
 

詩で示せ

 
 我々の言葉は果たして無力か
 震災の後、多くの創作者が、この科白をまるで
 木偶人形のごとく、直情的に繰り返してしまった
「我々は無力だ」と。
 
 ではそんな創作者の言葉をこころの拠り所にしていた
 我々は果たしてどこに行けばよかったのか?
 どこか切り捨てられた思いにうち悩み
「当事者」でないことに、虚無な嫉妬さえしたか
 
 だが違うだろう 言葉とはそのような
 時に残酷な現実の前だけにあるものではなく
 現実が過ぎ去った、その後の
 ただ自分のための時間の中にもあるものだ
 
 ただ自分を許し、自分を傷つけた、世界を埋めよう
 誰に何と言われても譲れない
 確たる自分だけの世界を信じる
 それは果たしてどこかの誰かが告げた「無力」だろうか?
 
 私は無力とは言わない
 屈せず、ただ言語芸術の使徒としてある
 いつかの誰かの世界を支える、一途な、純粋な
 言葉の拠り所として、強く ある
 

少し目を開けて


 忘れないうちにやりたいこと
 やっておかなきゃ 損するだろ? 

 去年は何かとお世話になりましたね
 お節介焼いた人 または去った人
 どっちにしても 感謝しよう
 嫌いは嫌い 苦手は苦手
 変わらない やっぱ俺は俺
 そのままがいいでしょ 誰とも違う
 君だけの思い 大事にしよう

 お茶濁すように 言葉を濁す
 そんな毎日を怠惰に過ごす
 イライラは募る 「しょうがない」
 言い聞かせるのさえも限界
 やっぱやりたいことは やりたいことさ
 時間かかっても 飽きないものさ
 勝手にしてくれ でも さぁ行こう
 君がいるのなら 付いてこう

 忘れないうちにやりたいこと
 やっておかなきゃ 損するだろ?


『鍵』


 私、mistyの今年の漢字は『鍵』に決まりました。

 2012年は、非常に西脇順三郎から始まり、種々の文学的樹液を享受する一年になったと思います。

 ところで2013年初頭の私の課題は、およそもう見えてきていて、それは『構成力』だと。

 どこかの技術至上主義者の言うハリボテの構成力ではなく、作品における『監視の目』、

 そういう冷徹な構成力、作品内における批評眼を考えることが多くなると感じています。

 また、私と道を違えた人にも、私の作品を読んで欲しい。認められたい。そういう思いもあります。

 まぁそれはそれとして。人生の伴侶を大事にしていきたい想いもあります。

 そんな訳で、2013年も、よろしくお願いします。
 

バトンタッチ

 
 きっとまだ 伝えたいことがある
 次の人へ 次の人へ
 バトンタッチ バトンタッチ

 触れるところは日常的
 一応定期 買ってるし
 行けるとこまでなら 着いてくよ

 次の人へ 次の人へ
 バトンタッチ バトンタッチ

 そこでたった1人
 まようことなんて あるだろうか?
 行けるとこまで 着いてくよ

 バトンタッチ バトンタッチ
 

同じと

 
 僕は
 ここにいる
 僕はどこにいる
 
 きっとこの僕の頭のなかの
 箱のなかにいる
 思いつめた考えの中にいる
 
 だがきっとあの想いの中から
 波紋を渡してくる
 
 いつかの母親のように
 僕はしんみりといる