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半透明なサラダ

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故郷

 
 詩として優秀でなければならない
 という思いが徐々に滲んできた秋の薄暮
 確かに「詩のなかは息苦しい」のかもしれない
 残念がるぼくたちは
 誰かの表情を埋めるための偽善なのかもしれないね
 くすんだ故郷が痛がり始めて
 藁や、ビードロや、炭の跡が
 こころからぽつぽつと浮かんでくるね
 でも掛け声だけはやめられないと
「黄金色の白熱」を見せてくれた君がいるから
 今日も静かな熱病に咳をするのだ、ゴッホ
 
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心象デッサン「秋」

 
 岬に佇み続けるのは酷く孤独だ。ぽっかり空いた胸の穴から、世界への釣り糸だけが垂れている。そうして空幻のなかへ引力を落としこむのは、果たして世代の階調がもたらした進行形の理論であったのか。海はない。ただ宇宙がある。岬もない。ただ崖がある。その崖の僅かな距離に、カミングズの花がある。花は時に遠ざかる。風景へ、心象へ、そうしてJouleに近づいていく。過酸化された懐妊は過呼吸を要求する、フーコー、フーコー、「そうして心の振れ幅を、場当たり的にどうにかして、繰り返すんだ」
 

純粋挽歌

 
 透き通った
 白い 青い 泥は
 こころの純粋をだけ追い詰めた
 国語の教科書の紋切り型も
 グラウンドから聞こえてくる白球の音も
 用意された 病室のスリッパでしかないのだ
 病人はその上側にいる
 自分自身の性圧を押し隠して
 津軽女のような仮面をほどこして
 影もない廊下に佇み 自らの男性器を抱え
 冷たい病症を朗読する
「これが私の顔料ですの…」
 欲望と追憶をないまぜにして
 夜の胚胎に眠れぬ死者だと
 

記事厳選


 どうも。ここ数日でブログの記事を大幅に整理しました。

 作品になっていなかったもの、関係のない過去の雑文は非公開に。今までアップしていなかった完成度のある詩などを改めて掲載、という形になっています。小説のほうも、非公開にはしていませんが、纏めのページには年を代表する作品を掲載するようにしました。何かを隠したい、という思いよりかは、ブログとして作品性を高めたい、という思いからこうしました。今後、誰が見るか分からない感じにもなってきたので…あまりに稚拙なものは除きたいなぁ、という感じです。

 しかし…記事を整理していて思ったのは、何だかんだこのブログも三年続いているのだなぁ、ということです。かつてのブログ的なものも現存していますが、それを含めると四年ですね。小説を初めて読んだのが、高校一年生の1月くらい、でしょうか? とすると、まだ15歳の時ですね。2008年でしょうか。もうそんなに前か! 小説を勉強し始めたのが3月くらい? 確かこの時くらいから小説サイトに出入りしていたと思います。6月にはブログ書いてますから、だから五ヶ月程度で急速に高校球児からネットの世界へ、小説へと羽ばたいたことになりますね。今思うとすげえな。で、本格的に小説を云々し始めたのは8月以降だったかな、確かその頃に、かつての師匠と出会って、今の腐れ縁の奴とも出会って、という感じでしたっけ。9月に初めて小説を書いて。翌年の3月に師匠と実際に会って。11月くらい? に腐れ縁の奴と実際に会った、のか? まぁ、これはあまり大事なことじゃないか。

 色々ありました。四年間何してたんだと言われると、うーん、いやマジで何してたんだ俺?(汗
 まだ何もしてないですよね。
 16歳で小説の世界に入り(文章作法など基礎)、17歳でかつての師匠に学び(ラノベ周辺知識)、18歳で恋をして(韻と短歌、思考実験)、19歳で迷走して(迷走、韻と詞、日常への深化)、20歳で文学(女性性、文学と現代詩)してる。こんな感じかな。四年間色々頑張って、やっと『ふくらみ』レベル。まぁ強いて言えば19歳がマジで勿体ない訳だが…まぁそれも連綿としていると考えればまだ何とか…。
 これからもよろしく。こんな人間だから、俺はいつまでもやっていけるんだと思うよ。


Joker


 与えられた不安感が今ではスタンダード
 恨む感情もだんだんと消え失せ
 思いは過去の亡霊になって 現在をひれ伏せる
 失せた想い 擦れたコイン
 路行く人の表情にすら わき立つ敵対心
 言葉遊びも いつしか神様遊びになった
 明日は楽しいかと呟くと不意に泣きそうになった
 半分くらいは優しさで出来ていた
 残りの半分はブラックボックスだが 相手は出来ていた
 滅入るほどに マスカラでメイク
 レースのスカート 着飾ったテイスト
 味見されても 心地良い程度には脳内はダスト
 音、寂寥として 後は熱量
 こうして また一人 孤独にへつらう

 寝ても覚めても 恨みやつらみ
 何を求めても 裏切り行為
 

雑念

 
 信用しない めんどくさい
 でもやっぱり やんなくちゃ
 そんな日常 嫌になっちゃう
 くらいさ 結構ありふれた
 未来にささくれ立つ
 味もなんだか ちょい薄め
 イライラの気持ち 壁にぶつける
 へこめ へこまない へこめ へこまない
 感情 乱射 反射
 何かにつけては逃げ込むバーチャル
 たまった洗濯物 ぐらってなる
 クラッシュ ラッシュ バックステップ
 人間関係 めんどくせえ
 これが続いてく 連続で

 俗な思い 欲はない
 無理はしない なのに辛い
 生活 性格 現れる
 歪んだ 不安感 また増える
 

新作だろ


 酷い精神状態から生まれた新作、『ふくらみ』です。

 先日の大学サークルの合宿で浮き彫りになった、私の作品のアレコレの問題やら、

「書かなきゃまずい」という現実の状況を解消しようと躍起になって書いた作品です。

 喫緊の課題として、「四角い文章を書かない、会話文の強化、?のある作品、新しい読みの地平、誰に向けた作品を書くのか、他者の影響を受けていない作品、いかにオブラートに包んで自分を出せるか」などを意識して書きました。

 内容的には、エログロ。というか女性への想いです。よろしくお願いします。
 

協奏夜曲

 
 こころの
 忘れられた女の形見が
 迷うことを調べ始めた水線と
 予感の調音を辿る
 産卵の薄影へ波紋を拡げて
 わずか片側に誘われた潮騒を
 宙の小室で膨らませる
――静かな忘却は、
   数えきれない琴音を響かせて――
 貝殻の中の望遠鏡へ
 瞬きと共に消えていく
 

自由律短歌


 自由律短歌を書こうと思った。

 今まで韻踏詩や現代詩を書いてきて、
 言語に関するリズムには意識的になってきていると思う。

 以下に習作。


 冬、窓ガラスに映る姿を目で追い 鉛筆を回す教室

 曇り空、隣だけ空白 喧騒に並ぶ見知らぬ他人


 こんな感じ? 読むリズムは句読点と空白の間で。
 何を書くか、よりも言語表現に傾注してる自分には逆に敷居が高いかも。


とりあえず


 思うところを書いた、新作『貞操』です。

 いや、んー。新作と言っていいか、正直微妙です。

 まぁ大学のサークルの一貫で書いたものなので。

 こんなんもあるのかぁ、程度に。息抜きにどうぞ。